6月27日は、ONE OK ROCKの推進力を支えるTomoyaのドラミングを振り返る

6月27日は、ONE OK ROCKのドラマーTomoyaの誕生日。2000年代後半以降の日本のロックを語るとき、このバンドの加速感と世界基準のダイナミズムは外せない。その土台を作ってきたTomoyaのドラミングに耳を澄ますと、ONE OK ROCKがなぜライヴバンドとして特別なのかがよくわかる。
メジャーデビュー直前に加わり、バンドの推進力を決定づけたドラマー
Tomoyaこと神吉智也は1987年6月27日生まれ、兵庫県高砂市出身。中学では吹奏楽部で打楽器に打ち込み、のちにESPミュージカルアカデミーで学んだ。そこで講師に紹介され、ONE OK ROCKのサポートを経て、メジャーデビューの約1か月前に正式加入したことは、バンドの転機としてよく知られている。結成自体は2005年のONE OK ROCKにとって、Tomoyaの参加は単なるメンバーチェンジではなく、ライヴの説得力を一段引き上げる出来事だった。緻密に拍を積み上げながら、サビで一気に視界を開くようなプレイは、初期衝動だけでは終わらないバンド像を形にしていった。
精密さと爆発力を両立させ、ONE OK ROCKのスケールを広げた
ONE OK ROCKが国内のライヴハウス・シーンからアリーナ、さらに海外へと活動の射程を広げていく過程で、Tomoyaのドラミングは大きな役割を果たした。細かいフィルやタイトなハイハットワークには基礎練習の厚みがありながら、演奏全体は決して機械的ではなく、人の熱で前へ押し出す力がある。だからこそ、バンドの楽曲はラウドな展開でも歌心を失わず、バラードでも芯が細くならない。フロントの派手さに目が行きがちなバンドで、Tomoyaは空気を動かす実務者であり、同時にライヴの高揚感を決める重要な演出家でもある。ONE OK ROCKの大きさは、こうしたドラマーの仕事抜きには語れない。
今日聴くなら
今日はまず「完全感覚Dreamer」を聴きたい。切れ味のあるアンサンブルの中で、Tomoyaのドラミングが曲の緊張感をどう押し上げているかが伝わってくるはずだ。続いて「The Beginning」を再生すると、ダイナミックな展開を支える安定感と、歌を前へ押し出す感覚がよりはっきり見える。6月27日は、ONE OK ROCKの華やかな表情だけでなく、その裏側でバンドのスピードと重心を作ってきたTomoyaの存在をあらためて味わいたい日である。