6月22日は、斉藤和義がロックと日常の言葉をつないだ日

6月22日は、斉藤和義がロックと日常の言葉をつないだ日

6月22日は、斉藤和義の誕生日。日本のロックやフォークの流れを受け継ぎながら、気取らない日常語で心の揺れを歌にしてきたシンガーソングライターを思い出すには、ちょうどいい日だ。

1993年デビュー以降、独自の距離感で歌を届けてきたシンガーソングライター

斉藤和義は1966年6月22日生まれ。公式プロフィールでも、1993年8月25日にシングル「僕の見たビートルズはTVの中」でデビューし、翌年にリリースされた「歩いて帰ろう」で一気に注目を集めたことが紹介されている。派手な演出で押し切るタイプではなく、少し乾いた声と飾らない言葉で、聴き手の生活の近くに入り込んでくるのが斉藤の魅力だった。ロック、ブルース、フォークを自然に行き来しながら、“大げさではないのに残る歌”を積み重ねてきた歩みは、1990年代以降の日本の男性シンガーソングライター像を考えるうえでも重要だ。

「歌うたいのバラッド」から「やさしくなりたい」まで、生活感とロックの手触りを両立した

代表曲としてよく挙がるのは「歌うたいのバラッド」「ウエディング・ソング」「ずっと好きだった」「やさしくなりたい」など。斉藤和義の楽曲は、ラブソングでも応援歌でも、どこか照れやため息のような感情が混ざっているのがいい。ただ美しい言葉で整えるのではなく、少し不器用な本音をそのまま歌に乗せるから、何度も聴き返したくなる。しかも本人は弾き語りからバンド編成まで自在に行き来するライブアーティストでもあり、楽曲のよさが録音物だけで完結しない。MANNISH BOYS、カーリングシトーンズ、さらに岡村靖幸とのユニット岡村和義など、他者との活動でも個性を失わない点も、日本のロックシーンで長く支持される理由のひとつだろう。

今日聴くなら

今日はまず「歩いて帰ろう」を聴いて、斉藤和義が広く知られる入口になった軽やかな推進力を味わいたい。そこから「歌うたいのバラッド」でソングライターとしての懐の深さに触れ、「やさしくなりたい」で時代を越えて届くキャッチーさを確かめる流れもいい。6月22日は、日常の言葉をロックの体温で鳴らし続けてきた斉藤和義を、あらためて聴き直したい日である。