6月18日は、絢香「にじいろ」が朝の風景に溶け込んだ日

6月18日は、絢香「にじいろ」が朝の風景に溶け込んだ日

6月18日は、絢香の「にじいろ」がCDシングルとして発売された日。2014年前半の朝の空気を思い出すとき、この曲の明るさとしなやかさを抜きにするのは難しい。毎朝の連続テレビ小説と結びつきながら、J-POPとしても長く聴かれる一曲になっていった。

2014年6月18日、「にじいろ」はCDシングルとして世に出た

「にじいろ」は絢香が作詞・作曲を手がけた楽曲で、2014年4月28日にレコチョク、4月30日にiTunes Storeで先行配信された後、6月18日に13枚目のシングルとしてCDリリースされた。NHK連続テレビ小説『花子とアン』の主題歌として書き下ろされたこともあり、放送とともに楽曲の印象が日々積み重なっていったのが特徴だ。派手に押し切る曲ではないのに、サビへ向かう伸びやかなメロディが耳に残り、朝の始まりに自然と寄り添う強さを持っていた。

朝ドラ主題歌として広がり、2010年代の“朝の定番”になった

朝ドラの主題歌は、その時代の生活リズムと直結しやすい。「にじいろ」もまさにそうで、作品世界に寄り添いながら、ドラマを離れても単体のポップソングとして機能した点が大きい。絢香のまっすぐな歌声と、自作曲ならではの言葉の運びは、希望を過剰に演出しすぎず、それでも前を向かせる温度感を作っていた。のちにCMソングとしても使われたことから分かるように、この曲は一過性のタイアップ曲ではなく、日常に定着するタイプのヒットとして育っていった。

今日聴くなら

今日はまず「にじいろ」をシングルとして聴き直したい。朝に流してもいいし、少し疲れた夕方に聴いても不思議と効く。そのうえで収録曲やアルバム『レインボーロード』へ進むと、2010年代の絢香がどんな質感のポップスを届けていたかが見えてくる。6月18日は、この曲が“朝ドラの主題歌”を超えて、多くの人の生活に入り込んでいった日として振り返りたい。