4月29日は、GLAYが「誘惑」と「SOUL LOVE」で98年J-ROCKの勢いを決定づけた日

4月29日は、GLAYが「誘惑」と「SOUL LOVE」で98年J-ROCKの勢いを決定づけた日

4月29日は、GLAYが「誘惑」と「SOUL LOVE」を同時発売した日。すでに「HOWEVER」で国民的なスケールへ踏み込みつつあった彼らが、ハードな衝動と開かれたポップネスを2枚に分けて突きつけたこのリリースは、1998年のJ-ROCKの熱量を象徴する出来事だった。片方だけではなく、両方を同じ日に出したからこそ、GLAYというバンドの幅が一気に伝わった。

1998年4月29日、「誘惑」と「SOUL LOVE」が同時発売された

GLAYの13枚目のシングル「誘惑」と14作目のシングル「SOUL LOVE」は、1998年4月29日に同時発売された。「誘惑」はライブの起爆剤になるような鋭いロックナンバー、「SOUL LOVE」はリスナーとの心の通い合いを感じさせる開放的なポップソングとして機能し、同じバンドが持つ二つの強みをくっきり見せたのが大きかった。しかもこの2作は、オリコンで2週連続の1位・2位独占という強烈な結果も残し、単なる話題作ではなく“時代を押し切るヒット”として刻まれている。

ロックの攻撃性と大衆性を両立した、90年代後半J-ROCKの決定打

90年代後半の日本のロックは、熱狂的な支持を集めながらも、どこまで広い層に届くかがひとつの勝負だった。その中でGLAYは、「誘惑」でバンドの爆発力を、「SOUL LOVE」で歌の普遍性を示し、ロックバンドが巨大なポップの中心に立てることを証明した。この同時発売は、売上の大きさだけでなく、J-ROCKが“尖っているのにみんなが知っている”状態へ入った象徴的な瞬間として重要だ。98年の空気を語るとき、この2枚を外すのはかなり無理がある。

今日聴くなら

今日はまず「誘惑」を大きめの音で聴いて、イントロから一気に押し切るGLAYの推進力を浴びたい。そのあとに「SOUL LOVE」をつなげると、このバンドがただ勢いだけで走っていたわけではなく、ちゃんと“みんなで歌える明るさ”まで持っていたことがよくわかる。さらにアルバム『pure soul』まで流せば、1998年のGLAYがなぜここまで広く愛されたのか、その理由が立体的に見えてくるはずだ。