4月3日は、クハラカズユキの誕生日から日本のロックの疾走感を聴き直す

4月3日は、クハラカズユキの誕生日から日本のロックの疾走感を聴き直す

4月3日は、クハラカズユキの誕生日。日本のロックを90年代以降の熱量で語るなら、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT の演奏を前へ前へと押し出したこのドラマーの存在は外せない。音数をむやみに増やさず、それでいてバンド全体のスピード感と危うさを一気に立ち上げるプレイは、日本のガレージロックの身体感覚そのものだった。

1969年4月3日生まれ、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT の推進力を支えたドラマー

クハラカズユキは1969年4月3日生まれ。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT のドラマーとして知られ、90年代から2000年代初頭にかけて日本のロックシーンに強烈な足跡を残した。同バンドは鋭く乾いたギターサウンドとチバユウスケのボーカルで広く支持されたが、その骨格を決めていたのがクハラのドラムだった。タイトに刻みながらも単なる正確さにとどまらず、楽曲に荒々しい転がり方を与えることで、パンクやブルースの匂いを現代的なロックとして鳴らしてみせた。バンドのライブ感を音源の中に持ち込めた理由のひとつは、彼の演奏にある。

解散後も The Birthday で鳴り続け、日本のロックの手触りを更新した

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 解散後も、クハラカズユキは The Birthday で活動を続け、日本語ロックの現場に独特のグルーヴを残してきた。彼の魅力は、技巧を誇示するタイプではなく、曲が本来持つ勢いを最大限に引き出すことにある。シンプルなビートでも妙に切迫感があり、バンド全体が少し前のめりになる。その感覚は、後続のガレージロック、パンク、オルタナティブ系のバンドにも大きな示唆を与えた。派手なフレーズよりも「バンドをどう走らせるか」で存在感を示すドラマーとして、クハラの仕事は今も参照され続けている。

今日聴くなら

今日聴くなら、まずは THEE MICHELLE GUN ELEPHANT の代表曲群で、クハラカズユキのドラムが生む切迫感を確かめたい。派手に叩きまくっているわけではないのに、曲全体の速度と温度が上がっていく感覚がよくわかるはずだ。そこから The Birthday の音源へ進めば、年齢や時代を重ねても失われない彼の推進力が見えてくる。4月3日は、日本のロックが持つ「走り出したら止まらない感じ」を、クハラのビートから聴き直したい日である。