3月29日は、☆Taku Takahashiの誕生日からm-flo以後の都市型ポップを聴きなおす

3月29日は、☆Taku Takahashiの誕生日からm-flo以後の都市型ポップを聴きなおす

3月29日は、☆Taku Takahashiの誕生日。DJとしての現場感覚とプロデューサーとしての設計力を両立させ、J-POPにクラブ・ミュージックやR&B、ヒップホップの温度を自然に持ち込んだ人物として名前が挙がる。m-floの楽曲を聴き返すと、2000年前後の日本のポップスがどこで更新されたのかがよく見えてくる。3月29日は、その仕事を入り口に都市型ポップの流れをたどりたい日だ。

1974年3月29日生まれ、1998年以降のm-floで存在感を広げた

☆Taku Takahashiは1974年3月29日生まれ。DJ/音楽プロデューサーとして知られ、m-floではトラックメイキングとDJを担ってきた。m-floは1998年に活動を始め、☆Taku、VERBAL、LISAの3人編成でJ-POP、R&B、ヒップホップ、クラブ・ミュージックの要素を横断するサウンドを打ち出した。日本のメジャー・ポップスの枠内にいながら、夜の都市の空気やダンスフロアの感覚をそのまま楽曲に持ち込んだ点が、このグループの大きな特徴だった。

「come again」以後、J-POPの質感を変えたトラックメイク

m-floは2001年のシングル「come again」で広く知られるようになった。この曲はメロディの強さとビートの洗練が両立しており、クラブ由来のグルーヴを保ちながらポップスとしても強く機能することを示した代表例として語られることが多い。以後のm-floは、客演を軸にした「loves」シリーズなどでも話題を広げ、ジャンルをまたぐコラボレーションの見せ方にも影響を残した。☆Takuの仕事は派手な前面性よりも、楽曲全体の手触りを更新するところにあり、日本の都市型ポップの基準を一段引き上げた存在として捉えたい。

今日聴くなら

今日聴くなら、まずは「come again」でm-floの突破力を確かめたい。続けてアルバム『EXPO EXPO』に進むと、2000年代初頭のJ-POPがどれほど自由にクラブ・サウンドを吸収していたかが実感できるはずだ。さらに「loves」期の楽曲まで聴くと、☆Taku Takahashiが一貫して、ポップスを閉じたジャンルではなく“つなぐ場所”として扱ってきたことが見えてくる。3月29日は、その感覚が今の日本のポップ・シーンにも続いていることを耳で確かめたい。